キムチ肉じゃががうまかった
初めに言っておくけどこれは残飯ではありません。
見た目はものすごく酷くて限りなく残飯だけど残飯ではないです。
残飯風なルックスの晩飯です。
これ何かって言うと『キムチ肉じゃがの汁そば』なんですよ。
二日前、近所のスーパーに買い物へ。
そのスーパーの風除室には色んなレシピのリーフレットが置いてあり、その中に『キムチ肉じゃが』なる尖ったレシピを発見した。
あの日本家庭の味、かーちゃんの味の筆頭である肉じゃがをキムチ味で染め上げるとは。。。
なんつー力技だ。タブーに触れているぞ!アウトだぞ!
髪を染めてタバコ吸って学校サボってる高校生くらい悪いニオイがするぞ!
『これは作らないといけない』
何かに背中を押された感じがした。多分それは義務とか責務とかいう類のあれだ。これは食ってレポートしないといけない。
私のアカシックレコードにそう刻まれているような気配がした。
心を決めてどんな恐ろしいレシピなんだろうとビクビクしながらみた。
そして、おったまげた。
普段作る肉じゃがのレシピにキムチを投入するだけだった。やだー。
尖っている。。尖りすぎている。。。てゆーか、そもそもこれはレシピなんでしょうか。。。。
いろんな意味で久しぶりにゾクゾクした。
帰宅してさっそくとりかかった。
途中まではというかキムチを入れる手前までごく普通の肉じゃがを作る手順で落ち着いて調理できた。いい感じに煮えたところにキムチを入れる。
入れた瞬間になんかすごく悪いことをした感じがした。なんかすごく悪いこと。
『画竜点睛を欠く』という言葉がこれほどしっくりくる瞬間は人生初だった。
とは言え料理は味だ。食わずに判断するのは愚かだ。
。。。。。和風だしが効いていて甘めのキムチ鍋を食ってる感じだった。最初は正直「キムチ鍋でよくね?」って思った。
しかし煮込み料理の本質は初日では垣間見れないことを忘れていた。
次の日食ったら味が馴染んでいてすごーーーく美味しかった。
肉じゃがの甘い味付けとキムチの酸味を、煮崩れた野菜達がうまーく仲立ちしている。
うまい、うまいよ。。散々バカにしてすいませんでした。
うますぎて汁がもったいなくなった。
という経緯で「そうだ、そばつゆとして食べよう」と思いつく。
そのままだと残飯感しかなかったから、苦し紛れでモヤシをのせる。
カモフラージュしきれませんでした。
見た目は残念だけど今回のように「もったいない」から発想してつくる料理(?)は好き。
自分で工夫したり、何が食べたいか、どう食べたいかを考えて形にしていくのっておもしろい。
明日は和風リゾットを作る予定。
少し見た目にこだわって作ってみます。